趣味に時間やお金を使うことに、意味はあるのでしょうか。
「趣味って、本当に意味があるんだろう。」
「その時間があるなら、将来のために使った方がいいんじゃないか。」
そんなふうに考えたことがある人もいるかもしれません。
私も以前は、趣味は気分転換になるもの、その時間を楽しむものだと思っていました。
将来の基盤を作るものではない。
だから、趣味に特別な意味を求めていたわけではありませんでした。
私がダーツを再開した理由は、気分転換ではありません。
友人に負けたことが悔しかった。
もっと上手くなりたい。
勝ちたい。
その気持ちだけで、もう一度ダーツを始めました。
だから、人とのつながりを求めていたわけではありません。
ただ、自分が納得できるくらい上手くなりたかった。
それだけでした。
最初は1人で練習することがほとんどでした。
データを見返しながら投げ方を考える。
少しでも上達できるように練習する。
その時間が好きでした。
やるなら妥協せず、全力で楽しもう。
飽きたら、その時はやめればいい。
そんな気持ちで続けていました。
続けているうちに、少しずつ変化がありました。
最初は1人で投げることが多かったのに、気づけばダーツの話ができる人が増えていました。
お店へ行けば、「こんにちは。」と声を掛け合う人がいる。
一緒に投げたり、何気ない話をしたりする。
そんな時間が少しずつ増えていきました。
さらに仲間と大会へ出たり、ハウストーナメントで優勝したりと、ダーツを通して経験することも増えていきました。
その頃になって初めて、
「趣味って、気分転換だけじゃなかったんだな。」
そう思うようになりました。
当時の私に、
「これから一緒に大会へ出る仲間ができるよ。」
と言っても、きっと信じなかったと思います。
私は誰かとつながるために趣味を始めたわけではありませんでした。
ただ、やりたいことを続けていただけです。
今振り返ると、趣味は気分転換だけではありませんでした。
目標に向かって努力した時間。
達成感を味わえたこと。
一緒に笑いながらダーツを投げた時間。
そして、気づけば日常の中で自然と話せる人が増えていたこと。
そうした積み重ねは、お金では買えない価値だったと思います。
私は、趣味が人生を変えたとは思っていません。
人生は仕事や出会い、時間など、色々な出来事が積み重なって今があります。
だから、もしダーツをやっていなかったらどうなっていたのかと聞かれても、正直わかりません。
別の趣味を見つけていたかもしれません。
別の出会いがあったかもしれません。
でも、一つだけ言えることがあります。
私にとってダーツは、気分転換として始まった時間でした。
それが続けているうちに、気づけば趣味というより日常の一部になっていました。
そして、その日常は、振り返ると人生を少し豊かにしてくれていたのだと思います。
私の場合はダーツでしたが、それは人によって違うと思います。
スポーツかもしれません。
ゲームかもしれません。
読書や料理かもしれません。
大切なのは趣味の種類ではなく、自分が「やってみたい」と思えることなのかもしれません。
もし今、趣味を始めようか迷っている人がいるなら、最初から大きな意味を考えなくてもいいと思います。
私も将来のために始めたわけではありませんでした。
ただ、悔しかったから。
ただ、もっと上手くなりたかったから。
そんな理由で始めた趣味でした。
だから、趣味で人生は変わるとも、変わらないとも言い切ることはできません。
でも、やりたいことを続けた先には、自分が思っていた以上の景色が見えることはあるのかもしれません。
やるなら妥協せず、全力で楽しむ。
もし合わなければ、その時はやめればいい。
私にとって、その積み重ねの先に見えた景色は、趣味以上の価値がある時間でした。

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