「自分には、人生の支えになるものがないな」
そんなふうに感じることはないでしょうか。
毎日を普通に過ごしている。
仕事もある。
やることもある。
それでも、ふとした瞬間に、
「もし今の何かがなくなったら、自分には何が残るんだろう」
と思ってしまう。
僕自身、そんな時期がありました。
離婚したときに感じたのは、単純な寂しさだけではありませんでした。
それまで自分が積み上げてきたものが、なくなったような感覚でした。
それまで当たり前だと思っていたものが、一度に崩れてしまったように感じたんです。
でも、今になって振り返ってみると、そこから少しずつ、またいろいろなものが積み上がっていました。
当時は、それが「人生の支えになる」と思っていたわけではありません。
ただ、そのときそのときを過ごしていただけです。
だから今、「自分には人生の支えがない」と感じている人に伝えたいことがあります。
人生を大きく変えなくてもいい。
自分を支えてくれるものを、少しずつ増やしていけばいいのだと思います。
人生の支えがないと感じるのは、どんなとき?
「人生の支え」と聞くと、大切な人を思い浮かべるかもしれません。
もちろん、それは大きな支えになると思います。
でも、人生を支えてくれるものは、それだけではないと思います。
気軽に話せる友人。
夢中になれる趣味。
楽しみにしている時間。
仕事。
何かを目指している時間。
そんなものも、自分を支えてくれることがあります。
逆に、そうしたものが少ないと、
「自分には何もない」
と感じてしまうこともある。
何かあったときに話せる人がいない。
休日になっても楽しみがない。
これといって夢中になれるものもない。
そんな状態が続けば、毎日を過ごすこと自体が少し心細くなることもあるでしょう。
でも、
「今、自分を支えてくれるものが思いつかない」ということと、「これからも何もない」ということは別です。
今はまだ、自分を支えてくれるものが少ないだけかもしれません。
そして、それはこれから少しずつ増やしていくこともできます。
人生を支えてくれるものは、一つじゃなくていい
僕は、人生を支えてくれるものは、一つじゃなくていいと思っています。
むしろ、いくつかあった方がいい。
大切なものが一つあることは、もちろん悪いことではありません。
それだけ大切に思えるものがあるというのは、とても大きなことだと思います。
ただ、その一つだけが自分の楽しみだったり、居場所だったりすると、それを失ったときに、心の置き場所までなくなってしまうことがあります。
だからといって、大切なものを手放す必要はありません。
ただ、もう一つ、もう二つ、自分を支えてくれるものを増やしていけばいい。
僕自身、以前は「積み上げてきたものがなくなった」と感じました。
でも、その後に残っていたものもありました。
当時、何度も電話に付き合ってくれた友人がいました。
特別なことをしてくれたわけではありません。
ただ、電話をすれば話を聞いてくれる。
あの頃の自分にとって、それだけでも大きな支えでした。
そして、少しずつ時間が経つ中で、趣味の集まりができ、ダーツを始め、そこから仲間とのつながりも増えていきました。
仕事もあります。
もともとあったつながりもあります。
一つ一つを見れば、それほど特別なものではないかもしれません。
でも、それらが少しずつ積み重なっていきました。
そして今振り返ると、それぞれが自分を支えてくれているものになっています。
支えは、最初から「支え」だとは限らない
最初から「人生の支えを見つけよう」と頑張らなくてもいいと思っています。
何かを始めるときに、
「これが自分の人生を支えてくれるものになるかもしれない」
なんて、普通は考えないと思います。
僕自身、ダーツを始めたときもそうでした。
ただ、やってみた。
その先で、人とのつながりができたり、楽しみが増えたり、また別の経験につながったりしました。
趣味の集まりもそうです。
友人とのつながりもそうです。
最初から大きな意味を持っていたわけではありません。
そのときは、ただ楽しかったり、誰かと話したかったり、興味があったり。
そんな小さな理由だったと思います。
でも、そうやって過ごしているうちに、いつの間にか自分の中に残っているものがあります。
それが後になって、自分を支えてくれるものになることもある。
だから、最初から「人生の支えになるもの」を探さなくてもいいのだと思います。
そのとき少し楽しいと思えたことや、興味を持ったことを続けているうちに、いつの間にか自分を支えるものが増えている。
そんなこともあるのだと思います。
今は意味が分からないことも、いつか支えになるかもしれない
人生の中には、そのときには何の意味があるのか分からないこともあります。
何となく参加した集まり。
誰かと話した時間。
始めたばかりの趣味。
何気なく過ごした休日。
そのときは、ただその時間を過ごしているだけです。
僕自身もそうでした。
離婚した後、電話に付き合ってくれた友人との時間が、後の自分を支えるものになるなんて考えていませんでした。
ダーツを始めたときもそうです。
趣味の集まりに参加していたときもそうでした。
ただ、そのときそのときで過ごしていただけです。
でも、後から振り返ると違って見えてきます。
友達とのつながりがある。
趣味の集まりがある。
ダーツがある。
そこで出会った仲間がいる。
仕事もある。
そして今は、新しい目標もある。
気がつけば、自分を支えてくれるものが一つではなくなっていました。
そして、もう一つ気づいたことがあります。
今あるものが、ずっと同じ形で残るとは限らない。
大切なものを失えば、もちろん悲しい。
大切にしているものなら、なおさらです。
「いくつも支えがあるから、一つくらいなくなっても平気」ということではありません。
悲しいものは悲しい。
辛いものは辛い。
でも、以前とは少し違うと思います。
一度、積み上げてきたものがなくなったように感じた自分でも、その後また少しずつ積み上げてくることができた。
だったら、もしまた何かを失うことがあったとしても、
「もう何も積み上げられない」とは思わない。
また何かを探していける。
それは、今の自分にとって大きな支えの一つになっているのかもしれません。
人生を変えなくてもいい。支えてくれるものを増やしていこう
「人生を変えたい」と思うと、何か大きなことをしなければいけないような気持ちになることがあります。
仕事を変える。
環境を変える。
新しいことを始める。
大きな目標を持つ。
もちろん、そういう変化が必要なときもあると思います。
でも、いつも人生を大きく変えなければいけないわけではありません。
今の生活の中で、
「これ、ちょっと楽しいな」
と思えるものがあれば、それを大切にしてみる。
気になっていたことがあれば、少しやってみる。
誰かとの時間を大切にする。
そんなところから始まってもいい。
僕自身、人生の支えを増やそうと計画していたわけではありません。
ただ、そのときそのときで、できることをしていただけでした。
電話に付き合ってくれる友人がいた。
趣味の集まりに参加した。
ダーツを始めた。
そこで仲間ができた。
仕事も続いている。
そして今は、新しい目標もあります。
そうやって振り返ってみると、以前「なくなった」と感じていたものとは別の形で、少しずつ自分の周りに積み上がっているものがありました。
だからもし今、
「自分には人生の支えがない」
と感じているなら、焦って人生を変えなくてもいいのだと思います。
それがすぐに答えにならなくてもいい。
人生を変えるものではなく、人生を支えてくれるものを少しずつ増やしていく。
そして、もし大切なものを失うことがあったとしても、また何かを探していける。
僕自身がそうだったように。
今は何の意味があるのか分からないことも、いつか振り返ったときに、
「あれがあったから、今の自分がいるのかもしれない」
と思えることがあります。
だから、今やっていることにも意味があるかもしれない。
そう思いながら、今日という一日を過ごしてみる。
それだけでも、いいのだと思います。

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