大切な人を失ったあと、何をすればいいのかわからなかった
大切な人を失ったあと、「何をすればいいんだろう」と検索して、この記事にたどり着いた人もいるかもしれない。
私も離婚を経験した直後、何度も同じことを考えていた。
「この苦しさはいつ終わるんだろう。」
「人生のやり直しは、もうできないのかな。」
立ち直る方法を探したこともあった。
でも当時の私には、「前を向きましょう」「新しいことを始めましょう」という言葉は心に入ってこなかった。
知りたかったのは、同じような経験をした人が、どんな毎日を過ごしていたのかだった。
だからこの記事では、離婚してから約半年間、私が実際に過ごしていた毎日を書こうと思う。
これは立ち直り方ではなく、一人の体験談だ。
毎日は灰色だった
離婚とほぼ同じ時期に引っ越しをした。
一人暮らしになり、仕事は変わらず続けていた。
生活していくためでもあったし、仕事をしている間だけは目の前のことに集中できたからだ。
でも、その時間が終わると現実に戻った。
仕事中でも、突然離婚のことが頭に浮かぶことがあった。
まるでフラッシュバックのように胸が苦しくなり、トイレで一人泣くこともあった。
一番つらかったのは仕事帰りだった。
歩いている道は今までと何も変わらない。
景色も同じ。
それなのに、自分の人生だけが変わってしまったように感じていた。
あの頃の毎日は、灰色だった。
家に帰ると、気力がある日はゲームをした。
ゲームをしている間だけは、離婚のことを少し忘れることができた。
疲れている日は、そのまま早く寝ようと思った。
でも、布団に入ってもなかなか眠れない。
一人で部屋にいることがつらくて、電気を消せない夜も多かった。
休日も好きではなかった。
時間があると、嫌なことばかり考えてしまうからだった。
頭の中は答えの出ないことばかりだった
毎日、同じことを考えていた。
「人生のやり直しは、もうできないのかな。」
「これから何を目標に生きていけばいいんだろう。」
元妻のことも毎日考えていた。
正直に言えば、許せないと思っていた。
一番引っかかっていたのは、話し合いができなかったことだった。
荷物を取りに来たとき、私は最後に話がしたかった。
やり直したかったというより、自分の気持ちを伝えたかった。
そして、
「もし話し合えていたら、何か変わっていたんじゃないか。」
そんな答えの出ないことを、何度も何度も考えていた。
嫌なことを考え続ける毎日は本当につらかった。
「あの出来事を忘れられたら。」
「記憶を消せたら。」
そんなことを思った日もあった。
今日一日を終えるために続けていたこと
何かを変えようとしていたわけではない。
ただ、その日を終えるために続けていたことがあった。
仕事へ行く。
ゲームをする。
友人や母に電話をする。
それだけだった。
誰かと話す時間は、自分を少し落ち着かせてくれた。
一人で抱え込まなかったことは、自分にとって大きかったと思う。
半年経っても、苦しさは変わらなかった
半年ほど経っても、元妻のことは毎日考えていた。
苦しさがなくなったわけではない。
ただ、毎日同じことを考え続ける生活に、少しずつ耐性ができてきた。
悲しみが小さくなったのではない。
嫌な気持ちを抱えたまま仕事へ行き、家に帰り、一日を終える。
そんな毎日を繰り返すことに、少しずつ慣れていったのだと思う。
その頃、自宅で趣味の集まりを開くようになった。
そこへ来る人たちは、私が離婚したことを知らない人たちだった。
だから変に気を遣われることもない。
離婚した自分ではなく、一人の自分として過ごせる時間だった。
もちろん、その時間が終われば現実は変わらない。
翌日になれば、また離婚のことを考えていた。
それでも、その日だけは少しだけ気持ちが軽くなっていた。
今だから思うこと
当時の私は、前を向こうとしていたわけではなかった。
未来を見ていたわけでもなかった。
今振り返ると、壊れてしまった過去を追いかけ続けていたのだと思う。
だから、「前を向こう」と言われても無理だった。
苦しみがなくなったから毎日を過ごせるようになったわけではない。
苦しみを抱えたまま生活することに、少しずつ耐性ができていった。
それが、あの頃の私の変化だった。
もし今、同じように大切な人を失い、毎日が苦しい人がいるなら、無理に前を向こうとしなくてもいい。
まずは今日一日を終えること。
私は当時はそれしか出来なかった。
この体験談では、このあとどんな出会いがあり、どんな出来事を通して少しずつ毎日が変わっていったのかを、一話ずつ書いている。
もし興味を持っていただけたら、その過程も読んでもらえたら嬉しい。

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